『生・性教育出前授業』 生徒さんへの質問回答&メッセージ(1)

こんにちは(*^-^*)

生・性教育の出前授業に行くと、生徒さんから様々な感想や質問をいただきます。

どの授業もしっかり話を聴き、自分の体やこころ、人間関係のことをよく考えてくれた様子が伝わってきて、

とても嬉しいです。

生徒さんからいただく言葉に、私自身も毎回気づきや学びをいただいています。

授業は限られた時間なので、詳細まで伝えられないこともあります。

また、大切なので改めてもう一度お伝えしたいなぁと思うこともありますので、授業の補足を書いていきます。

いいと思うものがあれば、考え方の一つとして参考にしてみてくださいね (*^-^*)

【今回の質問&回答】

1.どうして月経のことを生理というのですか?(中3女子生徒さんより)

2.生理がおわったと思ったら、またすぐに始まります。大丈夫でしょうか?

  (中2女子生徒さんより)

【質問】どうして月経のことを生理というのですか?(中3女子生徒さんより)

【こたえ】

生理の正式な名称が月経です。

月経:子宮からの「生理的な出血」のこと

生理:人が生きていく上ために必要な現象(げんしょう)

 例)心臓(しんぞう)が動く、息をする、おなかがすく、トイレに行く、あくび、くしゃみなど

月経も、女性の体に生理的に起こる現象なので「生理」とよばれることが多いです。

【質問】生理がおわったと思ったら、またすぐに始まります。大丈夫でしょうか?  (中2女子生徒さんより)
   

【こたえ】

この先は月経を、普段使い慣れている生理と表現してお話しますね。

「生理が不規則」「生理痛がつらい」「気持ちが不安定になる」など、生理に関しては、

質問を受けることが多いので、生理に関するお話をしていきます。

生理は、この先女の子は50歳ころまでおつき合いしていくものです。

痛みのある、なし。生理前後の症状の有無や程度も 個人差があります。

生理は、その時々の 自分のこころと体の様子を映し出すもの です。

栄養バランスの悪い食事、睡眠(すいみん)不足、無理なダイエット・食べすぎ、悩み・ストレスなどがあると、

痛みを強く感じたり、生理のリズムが不規則になったりします。

   *生理が遅れてきたり、1カ月に2回きたりすることがあります*

生理日記をつけて、リズム、その前後の自分の様子、こんなことをしたら楽になった、このことで痛みが強くなったかもしれないから、これからは気をつけていこう、こんなことがあったから、生理が遅れたかもしれない など、自分で自分の生活の様子、体や気持ちの様子をふりかえって、心地よく過ごせる方法を探ってみてください。

痛みがつらい、気持ちが不安定(イライラしたり、落ち込んだりする)、リズムが不規則で心配な時は、

身近な大人の人に相談してくださいね。

思春期だから生理が遅れて大丈夫・・・とは言えないので、ここ数カ月の生理リズム、ご飯は食べれているのか、眠れているのか、おなかは痛くないか、おりものは出ているのか、悩みはあるか、体重が急に増える、もしくは減っていないかなど、体のこと、気持ちのこと、総合的(そうごうてき)に観察(かんさつ)することが大切です。女の子の体の専門家(せんもんか)は小児科(しょうにか)か、産婦人科(さんふじんか)です。

大人に相談して、必要であれば、専門家に相談してみてください。

生理痛がある理由

女性には、お腹(おなか)の中に子宮(しきゅう)という赤ちゃんを育てる部屋があります。体が成長してくると、赤ちゃんを迎えるためのフカフカのベッドのようなものを毎月準備します。

女性はいつも妊娠(にんしん)するわけではないので、妊娠しない時は、そのベッドがいらなくなって血と一緒に外に出てくるのが月経です。

月経のときは、ベッドのようなものを押し出す力が働くので、お腹や腰が痛くなることがあります。

10代のお子さんは、体が成長途中で、子宮の出口がかたいことが多く、うまく経血(けいけつ)を出せず、がんばって外に出そうと子宮が働いて痛みを感じることがあります。

何回か月経をくり返すうちに楽になる人もいますし、大人になっても、痛みをつらく感じる人もいます。

体が冷えると、痛みを強く感じますので、お腹や腰を温めるといいです。

心配なことがあったら、何でも家族や学校の先生に相談してくださいね。

生理時の症状

生理が始まる2、3日前~始まった日・月経2日目あたりに感じる方が多いです。

お腹が痛い。ズキズキする。ズーンと痛い。痛いときと、痛くないときがある。

腰が重たい感じがする。体全体がだるい。眠い。

足や顔がむくむ。食欲(しょくよく)が増す。チョコレートが食べたくなる。

【気持ち】やる気が起きない。イライラしやすい。不安になる。不安定(ふあんてい)になる。

生理の過ごし方のコツ

◎適度(てきど)に体を動かす

生理痛で動くのがつらくて仕方がないときは、ゆっくり過ごして、もし体調が悪くなければ全身を大きく伸ばしたり、手や足首をブラブラゆらしたり、肩や腰を回したり、軽く体を動かすと血液(けつえき)の流れがよくなり、痛みがやわらぎます。

◎足浴(そくよく)する

生理のときにお風呂に入ることを苦手に思う人もいます。生理中でもお風呂につかることは、全身が温まってリラックスできるのでオススメなのですが、お湯が汚れてしまったらどうしよう・・・と思う時もあります。

お風呂に入る順番を最後にしてもらったり、全身お湯につからなくても、ひざ下ぐらいまで少し熱めのお湯を洗面器に入れて足をつけるのも温まります。

【足浴(そくよく)】といいます。

◎おなかや腰を軽くマッサージする。手を当てて、ゆっくり深呼吸もホッとします。

 自分に合ったリラックス方法をみつけてみましょう♪

◎あまり、痛みがつらい時は、痛み止めの薬を婦人科で受診して処方(しょほう:薬を出してもらうこと)してもらうか、薬局の薬剤師(やくざいし)さんに相談して、生理痛に効く薬を飲んでみるのもいいです。

ただ、薬には、副作用(ふくさよう)や自分の体調には合わないものがあるので、大人の誰かに相談して、

飲んでみた後の体調の確認もしていってくださいね。

気持ちの不安定さ:生理前後にホルモンバランスの乱れて、気持ちが不安定になることがあります。

特に気持ちは変わらない人もいて、個人差があります。

 

生理日記をつけて、生理のペースと気持ちの様子を比べてみてください。

  例)生理前:イライラしやすい、生理が始まったらおさまった。

    生理前:明るい気持ちになれないけど、生理が始まったら明るい気持ちになった。 

    生理前後では、気持ちはあまり変わらない など

生理とのお付き合いは、だんだん慣れていきます。

心配しなくて大丈夫です。

また、授業などでお会いした時に、気になることがあったら気楽に相談してくださいね (^^)/

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